シャルル・ノエラは最盛期にはアンリ・ジャイエとも比較されるほどの名ドメーヌでしたが、1980年代に売却され、今は現存しないドメーヌとなりました。
所有畑はラルー・ビーズ・ルロワ女史に買収されたことは有名ですが、「シャルル・ノエラ」という商標(ブランド名)については、ドメーヌ・シャルル・ノエラ当主の甥にあたる、ボーヌの優良ネゴシアンのセリエ・デ・ウルシュリーヌ当主が譲り受けることになりました。
生産者、特にネゴシアンの多くは自社でブランド名を多数所有しており、マーケットや需要によってブランド名を使い分けて販売することがあります。
セリエ・デ・ウルシュリーヌでも、「シャルル・ノエラ」という商標をブランドのひとつとして使用しています。
そのため、エチケットにはシャルル・ノエラの記載がありますが、ワインはセリエ・デ・ウルシュリーヌが別の生産者から買い付けたものです。
厳格なリュット・レゾネを実践し、丁寧に栽培された古樹からのブドウも購入しています。
徹底的なグリーンハーヴェストや収量なども細かく制限し、ブドウはすべて手摘み。
さらに選別を厳しくしたブドウのみを買い付ける徹底ぶりは、はっきりとワインの純粋さに現れています。
伝統的かつ丁寧な醸造後、アリエ産のミドルトーストされた樽で熟成されます。
新樽率は15〜35%。
ワインはボーヌ郊外にあるブリニー・レ・ボーヌ村の醸造所にて瓶詰め、その後自らのラベルを貼って販売しています。
良年2009年のニュイ・サン・ジョルジュ村名です。
力強さの中に感じられる、豊かな果実味や、熟成によって落ち着き始めたタンニンなど、少しずつ表れ始めた程よい熟成感を堪能することができます。